わたしの右目の下には泣きぼくろがある
わたしは自分のほくろが嫌い
みんなジーっとほくろを見て言う
「泣きぼくろがある人は色っぽくていいね」
わたしにはそんなところみじんもない
ガサツだし、洗濯物でパンツも靴下も丸めたままいれてしまう
そしてみんなの見る目がきらい
目と目が合っているように見えて合ってないから
わたしの奥の裏側をみられているようで気持ち悪い
わたしのピントがボケたように感じるから嫌い
初めて会った人は必ず二言目にはほくろの話になってしまう
わたしはいつも「そうですか、」と空気のような返事しかしないようにしている