2016年6月3日金曜日

ほくろ




わたしの右目の下には泣きぼくろがある



わたしは自分のほくろが嫌い
みんなジーっとほくろを見て言う
「泣きぼくろがある人は色っぽくていいね」
わたしにはそんなところみじんもない
ガサツだし、洗濯物でパンツも靴下も丸めたままいれてしまう




そしてみんなの見る目がきらい
目と目が合っているように見えて合ってないから
わたしの奥の裏側をみられているようで気持ち悪い
わたしのピントがボケたように感じるから嫌い





初めて会った人は必ず二言目にはほくろの話になってしまう
わたしはいつも「そうですか、」と空気のような返事しかしないようにしている