2014年6月29日日曜日

好きの飽和量



姫路に来てよかった!

と、今日思った



姫路出張かれこれ2ヶ月
見仏もしたし
離島にも行ったし
すごいコーヒー屋さんもみつけたし
おいしいおでんも食べたし
こじゃれたパン屋もみつけたし
人一倍、姫路を堪能してたと思う



今日は姫路最後の週末
特にやり残したことはなかったけど
美術館へはまだ行ってなかった
ちょうど良い展示をやってたから
上司に借りた自転車をキコキコこいで行ってきた



「スズキコージの絵本の原始力展」
スズキコージを知ってる人があまりいないのが僕にとっては意外
小さい頃穴が開くほど読んでいた(と、言うより眺めていた)本「おおきなぽけっと」
五味太郎、長新太、タイガー立石、佐々木マキ、荒井良二
名だたる作家のお話やイラストが詰まった月刊誌
今の僕があるのはこの本のお陰といっても過言ではない
その中にスズキコージもいた



大好きな作家さんの作品展があるなら行かないわけにはいかない
美術館の受付の前にスケジュールが載っていて
6/28のところに「ライブ&ペイント 11時~16時半」と書いてある
着いたのが13時半頃
『えっ!今いんの!てか、生きてた!』
展示されてる作品に目もくれずギターの音のする方へスルスルと




うわぁっ




うわあぁぁっ




わあぁぁぁぁっっっ!!!




描いてるっ!!!





キャンバスに色がどんどん膨らんでいく
色が載る度にスズキコージの絵に近づいて行く
嗚呼、こーやってスズキコージの絵になるのか、、、
何も見ずにどんどん描いていく
ネタは頭の中に入っているのかなぁ?
わぁ
構図は決めてるのかなぁ?
わぁ
あそこにこの色をのせるのか
わぁ



その合間に展示も見る



そこには「好き」がいっぱい過ぎて
体がはちきれそうになった
叫びそうになるのを抑えるために
もうどこも動かすことができない




ココは
ボクが
ドコで
イルのは
マワリに
ナニ
スゴイ
スキ
スキ
スキ




16時半までほぼ休みなしで描き続けられるスタミナ
配色
1枚のキャンバスに収められたストーリー
もう、全部が全部、、、





僕は


こーゆー人に





なりたかったんだ





と、わかった

2014年6月16日月曜日

スマート般若心経






 




 

 




 



 

 

 




 

 

 




 

 

 




 

 

 




 

 

 




 

 




 

 

 




 

 


 

 




 

 

 




 

 




 

 

 

 




 

経 










































2014年6月8日日曜日

何もない場所の何かある場所



知らない町を歩いてみたい
知らない町を歩くのが好きだ




姫路出張も1ヶ月を超えた
レオパレスの電熱コンロに苦戦しながらも
なんとか元気でやっています


イマジン、みなさん想像してみてください
「姫路と言えば?」


、、、


、、、


、、、


はい。
姫路出身の人以外で「姫路城」以外を思い浮かべた人はいますか?
姫路出身の方には失礼かもしれないけど、いないでしょう?
なんか僕の地元、山科に似てるなぁ~と思った。
これと言って何もない場所



でも、僕は「何か面白そうな場所」を見つける鼻が利く
上司に「え?週末大阪へ帰らへんの?」と言われるけど
だって、知らない町をうろうろするのって面白いんだもの


先週末も特に何もない家島をうろついた
食堂のおっちゃんとか、草刈りしてたおっちゃんに
「なんか面白いとこありませんかね?」
って聞いたら
「う~ん、ないなぁ」
って言われた
それでも、知らない町をうろつくのは楽しい




こーゆー場所でも時たま“アタリ”がある


ネットで「姫路 カフェ コーヒー」で検索して
めぼしい店を2~3店舗見つけた
1件目の店の前まで来たけど
「、、、なんか違う」と感じて行かなかった
うん、、、なんか違った
良い店なのかもしれないけど、、、なんか違う


懲りずに2件目に行ってみた
方向音痴なのでiPhoneのナビで検索
導かれるままに車を走らせるが
「、、、え?これ右に曲がれんの?」
「、、、え?一通じゃないの?」
という道に(でもこーゆーところがまたグッときた)



海はみえないけど海辺にある店
自家焙煎と書いてあったし
店の佇まい、置いてる家具も良かった
“行ってみたい店”というよりも
“また来たい店”だった
2度目は夜に行った、夜も良かった
車じゃなかったら美味しそうな食べ物とお酒を飲みたかった



そして、今日。
仕事が早く終わったし、豆のストックもなくなってたから
豆を買うついでに行ってきた



陽が引っ込み、星が顔を出す時間帯
マサグランという、アイスコーヒーにレモンをいれたもの(本来はラムも…)を頼んで
本を読みながら味わった



しっかり豆を買い
お会計の時、店員さんに
「ちょっと宣伝していいですか?」と
『はいはい、なんでしょね?』と聞くと


今年の9月にこのカフェで音楽レーベルを立ち上げる、と
ここのカフェでは何度もライブを行っている
そのアーティストのCDを作り自分たちのレーベルで発売する、と
CDを販売しているけど、自分たちが100%納得したものを出したい、と
どれだけいい音楽でも「ジャケットがちょっと…」というのがあったり
その逆もまたあったり
「私たちが思っているものはこういうモノなんですよ」とわかってほしい、と

昔の名盤を日本版として出すのは、まぁボチボチ簡単
でも、ゼロから作るとなると違う
そのために曲を作り、スタジオを借り、限られた場所・期間で撮る
前者と後者では労力が全然違ってくる

自分達のカフェでライブしてもらってる人たちだから、思い入れが違ってくるかもしれない
その壁をできるだけとっぱらいたい
そうじゃなくて、もっと近くで味わってもらいたい
だから、姫路文学館(安藤忠雄 設計)でライブしたい
CDを発売するタイミングを合わせて

アルバムを作るスパンも1年毎とかではなく、2~3年毎とか
カフェ業務も通常通り行い、音楽レーベルも平行にできるように
使い捨ての音楽ではなく


熱く語ってくれた店員さんが言っていた

今まで自分達が知らなかった、色々大変な事が沢山ある
試行錯誤の状態でやってて、もしかしたら失敗するかもしれない
それでも自分たちのやりたいことができるならいい



あぁ、これも自家焙煎なんだなぁ
色んな種類の豆があり
焙煎方法、淹れ方、淹れる人によって味が大きく変わる
その中で
「私たちはこうしますよ。こうしたいんですよ」
と焙煎し抽出する

それと同じで
「私たちはこれが好きなんです。」
というのを大事にしたい人達なんだ




ここは姫路のはずれにある
ハンモックカフェ
美味しいコーヒーを大事にして
音楽、アレコレを大事にしている


とても、いい場所



姫路出張もいずれ終わる
この出張が終われば、姫路に来ることはほとんどなくなる…かなぁ


でも、ここは
ここには

また来たい




こんな場所があるから、いい