2015年6月9日火曜日

混沌とした日曜日「混沌花粉マミレ音楽祭 @旧グッゲンハイム邸」




6月7日(日)
うっすらと雲がかかった日曜日

塩屋へ向かう電車に乗って外を眺めると、見覚えのある景色が続いている
4年ほど前に神戸マラソンで走ったコース
垂水のアウトレットまで続く海岸線
ビルに囲まれた街を抜けたとき、海が見えて景色が広がってるのが気持ちよかったけど
復路でそこを通るともうその景色には飽きてる、ただただ続く細い道。。。
ちょっと思い出にひたりながら、塩屋駅で下車





今日は旧グッゲンハイム邸でのイベント「混沌花粉マミレ音楽祭
あしやつくる場」でおせわになったタカシマさんから誘われて参加することに

今回はコーヒー屋は封印
前日までコーヒーセット持って行こうか迷ってたけど
持って行くと何故か2泊3日くらいの大荷物になるのでやめました


じゃあ何をしよう。。。


何を売るのではなく、物じゃないモノを出店したいな
と考え、思いついたのが

「話を聞く屋さん」

よく人から「なんかよく聞いてくれる」とか「話しやすい」と言われるから
図に乗って「話を聞くこと」を売ろうと思いつきました
ただ話を聞くだけで特にアドバイスはしません
「はぁ~」 「ほぉ~」 「へぇ~」
とあいづちを打つだけ
なので今回は遊び道具だけ持っていきました





塩屋駅で降りるとたまたまタカシマさんたちと合流
タカシマさんともう一人はFさん(この書き方やと星新一みたい)


本がいっぱい詰まったトランクをガタゴト言わせてうろつく



F氏が今日の店長
「はひふへ本 貸し本とほにゃらら」
とりあえず1冊100円で売り、もし次に会ったら本を返してもらい100円もキャッシュバックする
という古本屋と貸本屋の両方を兼ね備えたハイブリッドなお店
ほにゃらら担当がタカシマさんと僕

タカシマさんは押し花で作るぼたん屋さん
今日のために摘んだお花をせっせと押し花にして
その花を子供でも簡単に作れるボタンキットでオリジナルぼたん作ってもらうお店

貸本屋とぼたん屋と話を聞く屋
混沌としてて良いなと思いました





合流すると、とりあえず塩屋をブラブラすることに
駅の近くのカレー屋さん「ワンダカレー」からいい匂いが、、、
匂いに釣られて店内へ




僕は豆腐カレーとビール(中)
豆腐のまろやかさにトロトロ
満腹になったしビールも飲めたから今日はもういいかなぁ
と思いながらグッゲンハイム邸をめざします





つくる場でつくったMASAGONさんのかぶりもの(重い)をかぶって
カンカン鳴り響く踏切に挟まれそうになりながら階段を上がっていく

すっかりパーティ会場になってるグッ邸



受付でかぶりものを褒められながら「はひふへ本」の場所へ向かう
店づくりはひとまずおいといて
ビールを買って中でやっているライブを見に行く
京都のバンド「マイマイズ」途中から入ったから3・4曲くらいしか聴けてないけど
最後の「くずのうた」がめちゃくちゃかっこ良かった

音楽とお酒はなんて相性がいいんでしょうね







さてと、とボチボチ店を始めることに
「かんたんにつくれる!」と書かれた本棚を苦戦しながら組立てて、本を並べる

3人のカバンをごちゃごちゃと広げると店っぽくなってきた


看板用に「ぼたんや」と墨で書く





F氏の本は僕好みの本がいっぱい
みうらじゅんの「カスハガ」
中島らも・いしいしんじ「その辺の問題」
小林聡美「散歩」
etc...etc...
「これおもしろいよね!」
「こっちもいい!」
「アレも!コレも!」
と、盛り上がっているとそれに釣られたように人がちょろちょろ来て
1冊100円という破格のせいか、ぽんぽん本が嫁入りしていく
僕も面白そうなのを2冊ばかりキープしておく







ぼたんやさんにもお客さまがきた
紫色の綺麗な花を使ってオトナ色のぼたんを作っていた
僕がぼたんを作るときもアドバイスしてくれた





僕の方にもお客さんが
タロットカードをもって行ってたから占ってあげた
今年前半がイマイチやったらしく、後半を占ってほしいとのこと
素人タロット占い師の僕が、荒井良二のイラストのタロットカードで
教本(説明書)を片手に占ってあげた





お店もぼちぼちやりながらおしゃべりしたり
カードゲームをしたりダラダラ


アタマ使う系のカードゲームをほろ酔いで遊ぶ


ゲームに負けたF氏におごってもらったおでん
Spectatorの上で食べるおでんは絶品






ゲームで遊んでたら真ん中の広場から音楽が聞こえてきたので
音のなる方へテクテク歩いて行くと
花のお面を付けた人が花を活けている





観客の僕たちも花を手渡されて思い思いの場所に花を活けていく
とても大きなオブジェができた




こういうのは見てるだけじゃなくて、参加できるものの方が楽しいし
恥ずかしがって参加しない人はもったいないと思う
踊る阿呆に、見る阿呆
活ける阿呆に、活けぬ阿呆
同じ阿呆なら活け活けどんどん、、、





この後に怖い話があったり(まだ少し明るかったから怖さ半減)
他にもDJイベントとかが残ってたけど、家が遠い僕らは退散
それでも十分楽しんだ





がっつり出展者として参加するのもいいけど
今回みたいにふんわりと出店して
イベントを楽しむのも悪くないなと思った
初対面の人と話しながらビール飲んで
音楽聞いて変な人に囲まれて
ああ楽しかった


また別の機会にちゃんと話を聞く屋さんやろうかなぁ…

2015年6月1日月曜日

豊崎ピクニックのこと「豆の立ち売り」




近頃、隔週でコーヒー屋さんやってます
「第1・第3日曜日はコーヒー屋」みたいな風潮
決して僕はコーヒー屋ではないはずです
おそらく、、、






さてさて

暑くなったり、台風が来たり、ホンマに5月かいっ!?
っていうくらい春っぽさがない5月17日(日)
中津にある豊崎神社で豊崎ピクニックが開かれました




通常は「豊崎朝採りマーケット」として
毎週第3日曜日に新鮮な野菜を売っている朝市なんですが
今回はバージョンアップ企画として
大阪市北区周辺の店が集まって行うイベント
中津・中崎町周辺の若いお店が集まっていました
そのイベントに喫茶路地が呼ばれました
路地のイベント=代理店長(すみかわてっぺい)
というわけで、路地の代理店長をやってきました







レトロ印刷JAMの裏にある豊崎神社をめざします
開始1時間前でも、出展者たちが大勢いてわいわいにぎわっている



主催者の空庭みよこさんに路地のブースを聞こうとしたら
「みよこさん!」「みよこさん!」とあちこちから呼ばれて
みよこさんはあっちの方へ引っ張られてどこかへ消えていきました
僕をおいて、どこかへ、、、



ざっくりと教えてもらってテントの準備を始めることにします
今回は駅弁売りスタイルなので、こじんまりとしたお店
テーブルもナシ。シートを敷いて正座しながら試飲用のコーヒーを淹れる
野点、千利休な気分



ブレンドをサーバー1杯分淹れてお隣のパン屋さんにふるまう
pao de tsutsu * hidamariさん(天然酵母パンを作ってはる)
「徹夜明けなんでとても嬉しいです」と言ってくれた
菓子パン惣菜パンは作り置きができないから前日に作り
一つ一つを包装・パッケージ付け

、、、大変

僕なんか「仮面ライダー観れへんかったし」ってぼやいてたレベルやのに、、、






なんか全体的にバタバタしてて、いつ始まったのかわかりませんが
即席で作った豆売りのカゴをかついでウロウロし始める
とりあえず朝市の行列がすごい
なんかトラックから野菜が出てきたな、と思ったらあっと言う間に行列がでいていた
その行列の脇を
「コーヒー豆ぇ~コーヒー豆ぇ~新鮮なコーヒー豆はいりませんかぁ~」
と間抜けな声をあげながらウロウロ
行列を待ってる人(かつ、飲んでくれそうな人を狙って)試飲してもらう



カゴをもってうろつくのにちょっと飽きた、休憩するために一旦ブースに戻る
すると野菜を売ってるおばちゃんがやってきて
「豆を売ってるの?
 何があんの?
 挽いてもらえる?
 300gちょうだい
 あとで取りにくるから」
とあっさり買ってくれた
わーいわーい



ただ、いつも気にしてしまう事なのですが
路地としては挽いた豆を売るってのはちょっとアレなんやろなぁ、、、と
コーヒーは鮮度が命です(特に路地の場合はそれをウリにしている)
鮮度が落ちると酸化してしまいます
酸化するとエグ味が強くなってしまうのです
挽いて粉にするとそれが特に顕著に表れるからなのです

これは僕の考えですが「コーヒー酸味が嫌い・苦手」って言う人は
このエグ味を酸味ととらえてるんじゃないかな?って思います
本当の酸味は紅茶とかハーブティーに似た味がします(と感じます)
コーヒーは「体に良い」「体に悪い」と言われるのも酸化してるかどうかだと思う
酸化していないコーヒーは体に良いんだと思う
酸化したコーヒーは体に酸を採りいれることになるから、悪いんだと思う

豆の状態でもベストな味を保てるのは1週間、粉になると3日が限界
新鮮な豆を売りにしてる路地としてはやはり豆のままで買ってもらいたい



でもまぁ、お客さんに好きなように飲んでもらうのが一番なので強制なんてしません





路地(店舗の方)が開店するまでは店長がいてくれたので
僕は早めのお昼ごはんのカレーをモグモグ、うまうま
その間にもぽつぽつと豆が売れてました
店長が帰った後も順調にぽつぽつと売れていきます
その時点で、予想より順調な売れ行きだったので
豆を売るのはほどほどにして油を売りはじめることにしました



(一応)豆販売のカゴを背負ってブラブラうろうろ歩きまわります
レトロ印刷JAMさんはバッジをつくるワークショップやっていたり(ああ楽しそう)
ステージではサルサダンスを踊っていたりするのを眺め(ああ魅惑的)
他のお店の人としゃべったり、トイレの脇にいたビーグル犬と遊んだりしてました







路地のブースの隣の隣のおばちゃんの店では紙芝居をやったり
スーパーボールすくい、水あめ、冷しあめ(僕の好物)
そしてかき氷を売っていた
昔ながらのシャコシャコ言うかき氷器で作った美味しそうなかき氷
暑いせいでかき氷は大人気、昼前には売り切れになっていて
大学生くらいの女の子が「かき氷ください~」って買いにいくと
「もう氷ない!」
ってキレ気味で答えてたのが面白かった
でもしばらくして「かき氷復活した」と聞こえてきた
その瞬間、僕は店をほっぽりだしてかき氷を買いに行きました
イチゴ味
あぁ美味しい
あつがなついぜ









朝から人が絶えずいて

豆を担いで売り歩いているとけっこう買って下さる
歩き売りスタイルけっこういいかも、、、
おかげさまで、多めに用意してたブレンド以外の2種は完売しました





朝からちびっこ達ずっと作っていた“こども神輿”が完成して
ちびっこ子達がわっしょいわっしょいと声をあげながら
2基の小さな神輿をかついで境内をぐるりとねり歩く
神輿を本殿に納めてお祓いをしてもらう
豊崎ピクニックもこれでおしまい





ここの神社がいいなぁって感じたのが
スーパーボールや水鉄砲で遊んでいたり
子供たちがみんな走り回って遊んでいることゲームをしてる子は見かけなかった
みんながみんな豊崎神社の近所に住んでるわけではないと思うけど
ここに集まる人がみんな似たような価値観をもっていて
こういう場所があるっていうことは素敵なことやなぁ




豆を(それと油も)売りながらもコーヒーの試飲と
店の宣伝を兼ねてお客さんと話していると


「『路地』って有名なんやなぁ」


と感じた

「何屋さんなんですか~」
「あっコーヒー屋さんなんですね~」
「どこでお店をされてるんですか~」
「あっ!天六の!」
「あぁ!路地さん!」
「ずっと行こうとしてるんですよ~」
「なかなか行けなくて~」

と言う声をよく聞いた
路地をオープンする前から知っているから
路地の知名度・認知度というのがいまいちピンをこない
なのでこういった声を聞くと
「はっは~ん…路地ってすごいのかなぁ~ん」
って思う





それともう一つよく聞こえたのが


「お兄さんは店員さんなんですか~?」




という声、、、



店員、、、ではないんですけど
代理店長っていうか、、、
え?実際は、、、コーヒー屋さんでもなんでもなくて、、、
はい、自分でもよくわからんのですよ、、、

ホントに自分の肩書がわからなくなってきた今日この頃
はたして僕は何なんやろか。。。




自分でも自分が何者か把握しきれてませんが
何かおもろい事があれば声かけて下さい~