2014年12月31日水曜日

めくるページがなければ意味がない

2014年の目標の一つ
「100冊本を読む」
コレをやめることにした
できなかったからではなく
意味がないから



100冊読むためには、月に8冊以上読まなければならない
3日で1冊のペースだ
300ページほどの小説ならすぐ読める
特に最近のなら1日で十分
ただ、小説でも分厚くて古いものだったり
専門的な本、例えば仏教の教えや宇宙の本、それだと3日で読めない



でも後者の方が魅力的で面白いものが多い
それを読むと月8冊ペースが守れなくなるから
ついすぐ読めそうなのを読んでしまう
すると、どうなるか


なんにも残らない


テレビがついてたからただボーっと見てるだけ
そんな感じ
そんなのは読書する意味がない
だからやめた


今の時点で98冊
その中でよかったものを一部ご紹介しますね


夫婦茶碗」町田康
太宰治に夏目漱石を少々
だらしがなくて、お金もなくて、でも憎めない
ダルマのようにユラユラ揺れながら、安定するのを待つ
そんな日常が描かれた話



酒とバカの日々」赤塚不二夫
ダメダメな酒飲みが教える酒の飲み方だから説得力がある
家にこもってパソコン相手にブツブツ言ってる場合じゃないよ?
タリラリラ〜ンと言いながら、あっちの店へふらりふらり飲み歩こうよ。
学校じゃ教えてくれない事は飲み屋で教えてもらえる。
金がなければ誰かに奢ってもらえばいいじゃない。
若人よ、パソコンを捨てよ飲み屋へ行けよ。



「毎日のパン」いしいしんじ
いしいしんじという人は日常を上手に切り取って
その中に菌を練りこんで、フカフカの美味しいものに変えてしまう
「あぁ本当はこういう事やったのか」
と、見えない部分をクリアにしてくれる
この本は京都のパン屋の進々堂の100周年記念で配られた本でした。
僕は密かに、いしいさんに東北の被災地の話を書いて欲しいと思ってます。



街を変える小さな店」堀部篤史
京都市左京区にある本屋、恵文社の店主が書いた京都案内のような
京都のあり方、取扱説明書のような。
そこに店がある事でおこる事、繋がり。
恵文社の棚の本はざっくばらんに並んでいるように見えるけど
隣の本、隣の棚との繋が見えてくる
違う店同士が繋がって、この小さな街ができている。


セーヌの釣り人ヨナス」ライナー・チムニク
この本との出会いはある古本市でした。
そのイベントの初日に行って一通り見てこの本を一度手に取ってみた
「へぇー挿絵がいいなぁ、、、でもなぁ、また本が増えるしなぁ、、、」
と、その日は買わずに帰った。
しばらくして、この本が出てくる夢を見た
夢の中で同じ売り場に行き、この本を探したけど見つからずガッカリして帰った。。。
朝起きて「もうこれは買いに行かねば!」と思いその日に買いに行き
無事購入できた、正夢にはならなかった
装丁も中身のとても良い本に出会った



ぼくは猟師になった」千松信也
自分が食べる肉は自分で獲り、自分で捌く
狩猟の現状、鹿・猪の跡をよみとり足の置場を想像して罠を仕掛ける
獲物を傷つけてしまわないように気をつけながら罠を仕掛ける
自分達では食べない内蔵は土に埋めておく、
すると動物が掘り返してそれ食べる。
スズメを獲る場合は近くに偽物のカラスを置いておく、
スズメはカラスがいる所は安全と判断するので
少し距離を保ちながらスズメは集まるからそこで捕まえる。
狩猟すると自然と共存するための知恵が身につくのだなぁ。



世界屠畜紀行」内澤旬子
誰もが肉を食べるのに、その過程をしっかり知ってる人は少ない
日本では屠場で働く人の事を、残念ながら差別している
肉を食べる事は普通の事なのに、その肉を作る人が何故差別されるのか。。。
他の国ではどうなのか?
宗教である肉を食べない所もあるし、そこではどう思われているのか?
食べ物から国の文化、色が見えてくる
動物を食べるために殺す事は悪い事なのか?
何が正しくて何が間違っているのだろう。
この本はまだ読み終わってないけど、この本は良い



来年も良い本と出会いたい。
今年よりよ良い本に出会えると思う。


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