その頃の僕は運動が大嫌いで、マラソンなんかもっての外
クラスのおデブちゃんのより少し早いくらいやし
そんじょそこらの女子には余裕で抜かれてた
学校の近くにある公園を5周くらい走る
何周目かごまかさないように
1周走る毎に、手に付けてた輪ゴムをブルーシートの上に放り投げるシステム
3周目くらいで足の速い女子に周回遅れにされていると
公園のベンチに年上のお兄さん・お姉さん(たぶん中学生)が3~4人いらっしゃる
「おー、みんな、がんばれー」
と僕らにヘラヘラ手をふっている
決して誰かの兄弟だから応援しにきてるわけじゃない
だって平日だもの
だって普通に授業中だもの
だって油性ペンみたいな臭いが充満しているんだもの
ヘロヘロの僕と同じくらいヘロヘロしてるのにとても楽しそう
それを見た小学生の僕は
「ヤンキーも根はやさしいんやなぁ…」
と感心した
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