2014年7月27日日曜日

見仏はぬるくない

去年のちょうど今頃
僕はどっぷりはまってしまった
仏像に






兆候はだいぶ前からあった
京都で育ったのと、(いちおう)建築を勉強してたので
神社仏閣は好きだった
あくまで建築として

いろいろ省略すると
20歳を過ぎてからちょこちょこ本を読み始め
MJ(みうらじゅん)に出会い仏像にはまってしまった

http://www.amazon.co.jp/dp/4041846021






みなさん、見仏を“ジジ臭い趣味”と思ってるかもしれない
『休日にわざわざ寺に行くなんて…(地味ー)』
だとか
『仏像を眺めてなにがおもしろいの?(キモーイ)』
と思ってるかもしれない
いやいや、そこのお嬢さん(お坊ちゃんかもしれない)




















なめんなよ













見仏はそんな生易しいもんじゃないよ?
一見、ジジババの娯楽の様に思える見仏ですが
けっこうハードです、足腰大事
その実情をお教えしましょう










まず第一にアクセスが悪い場合が多い





メジャーな寺(清水寺、東大寺)はまだ電車一本で行けるけど
たいてい山奥だとか「電車→バスの乗り継ぎ」という場合が多い
そこ(寺)に行くまでに行くまでが大変、、、










とりあえず遠い



たとえ車で行ったとしても
駐車場から本殿までえらく遠い
だいたい山道、上り坂









境内も広くて一回りするだけで小一時間かかる



目的の仏がいる講堂、金堂、食堂はまぁまぁ近くにあるけど
不動堂とかえらく離れてるお堂もある
行ってみたところで秘仏の場合があって
ただガッカリするだけとかも、、、









もはや軽い登山



踏面の広い階段の場合
一段を一歩で上るのはしんどいから
小さい子が上るようにえっちらおっちら一段ずつ登るしかない
そうすると片方の足だけ疲れてくるし

石の階段の場合
滑らないように気を張って登らないといけないし

そして、帰りはもちろん登っただけ降りる。。。
「見るだけが見仏じゃないのです、下山するまでが見仏です」







だからお堂に入った時は汗だく



冬場でもじんわり汗をかくし
夏はダクダク


、、、ね?
けっこうハードなんですよ












でも、そこがいいのかもしれない







「いや~はるばる来たかいがあったなぁ」
と、しみじみ感じる(…感じさせられてる)

登っている間の自分の邪念を悟らせるためにあるのかな
と思ったり、、、




疲れてお堂に入ると仏がやさしい顔(険しい顔もありますが)で迎えてくれる
だから、入るときは「おじゃまします」と言うことにしてる
お経も仏像それぞれにある真言も覚えてないからしかたがない
彼らはわかってくれるでしょう






やさしく佇んでる如来や菩薩もいいけど
筋骨隆々な明王達に出会った時のインパクトはすごい
その表情や変わった結び方をしてる印をマネしたくなる



同じ種類の仏像でもそれぞれ違う顔をしている
「頭でっか!」
という仏もあれば
「あ、、、アイツに似てるなぁ」
という仏もいて、妙に親近感がわいたりする
「外人からみると日本人はみんな同じ顔をしてる」
と言うのと同じで、寺を巡るうちにだんだんわかってくる


仏の話はキリがないからここまで








とにかく
「見仏はけっこーハードだけどその見返りはある」
登山とかアウトドアが趣味の人増えてるから
そーゆー人におすすめしたいな~
もちろん、そうじゃない人にもおすすめ





P.S.
僕の好きな降三世明王(ごうざんぜみょうおう)は
ヒンドゥー教のシヴァ神とその妻を踏みつけてます
「あっしはヒンドゥー教をも足蹴にしてるんでっせ!」
って事をアピールしてるんです(多分)
彼らの世界もいろんな事情があって面白い


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