2014年1月6日月曜日

電気の本

僕は本が好きだ
二十歳過ぎるまではマンガしか読まなかったけど、今は何でも読む
最近はマンガの方が読まなくなったくらいだ

本が好きな人には鉄道マニアと似たところがあると思う
電車自体が好きな人、時刻表が好きな人、他にも乗り鉄、撮り鉄…etc
本を読むのが好きな「読本」、買うのが好きな「買本」、本屋が好きな「店本」…etc

僕はずらーっと並んだ本が好きだ
ただ色分けや著者順に並んだ本よりも、ジャンル毎に並んだ本がイイ
グラデーションのように関連しあう本が隣り合っているのがイイ
いい本屋はこのグラデーションが面白い

あと、装丁も好きだ。CDでいうジャケット。
装丁を見て内容や読んでた時の事を思い出す
だからブックカバーはあまり好きじゃない
本屋でブックカバーをお願いすることはまず無い

このことを考えていて、ふと思った
「電子書籍に抵抗があるのはコレかな?」と
電子書籍に否定的ではないけど、欲しいかと聞かれたら…う~ん。。。

中島らもが言っていた
「読んだ本の内容を覚えてないけど、暗記するために読んだんじゃないから別にいい」
僕も読んだ本の内容はほとんど忘れている

でも、装丁や持った時の質感、紙の匂いで思い出せる
思い出すのは内容や文章ではなくて感情的なもの
太宰治や夏目漱石の鼻から抜けるようなユーモア
シャンプーの匂いを嗅いだときのツーンとするような感じ

読む行為だけなら電子書籍ほど便利なものはない
どれほど分厚い本でも、果てしないシリーズものでも、カバンにすっぽり収まる
いつでもどこでも買えるし、常に持ち歩く必要もない
利点を挙げればキリがない、が
先にも書いたような利便性以外のことは電子書籍にはまだ無い

懐古主義でもないし、嫌いなわけじゃない
ただなんとなく紙の本の方がイイなぁ

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